将来への不安が財布のひもを固くする。

マイナス金利が導入されるようだ。

※マイナス金利とは銀行にお金を預けたら
金利という手数料を逆に払わなくてはいけないというもの。
(今回は民間銀行が日本銀行へ預けた場合のみに適用)
しかし民間銀行も利息と送金手数料などを考えると
我々はマイナス金利を受けているのと同じですよ。

我々庶民はこの政策に関係ないかというと
大いに関係ある。
なぜなら銀行は経済の心臓の役割を果たし、
(日銀は心臓の中の心臓)
銀行に安定的な収入が得られてなければ
お金という血液が循環しないためだ。

銀行(心臓)に負担をかけると
経済(身体)に変調をきたしてくる。

つまり中小企業はお金を借りづらくなる。

「懐ろの寂しい銀行がリスク大の中小企業に
大事な預金者のお金を貸しますか?」

日銀が民間銀行に
「俺のところに預けるな、民間に貸してやれって」
といくら叫んでも
そのお金は銀行のものではなく
預金者のものであるから
「貸したくても貸せねぇんだよ」
というのが本音だろう。

「ではどうしたらお金の循環をよくできるのか?」

消費者心理における不安を解消すること。

なぜ消費者はお金を使ってくれないのか。
将来への不安があるからなんだ。

・失業、減給
・年金
・育児、教育費
・住宅ローン
・介護、医療

その不安を取り除く方法は一言で表せる。

「お金を使っても大丈夫だという“安心感”を与えること」

人がお金を使う時
必ずお金があるから使う。
もしくは払える見込みがあるから使う。

個人・法人の収入を安定
もしくは増収させればいい。
逆に減収させるようなことをしなければいい。

「消費税、所得税、法人税の税率を下げてやれ」

そうすれば企業でも個人でも
使えるお金が増える。
企業側は人件費や設備投資に回せるし、
個人は我慢していた買い物に
手を出せるようになる。

「そんなことをしたら税収が減って国の借金が減らせないぞ」
という反論が即出てくる。

考えてみてほしい。
税収のほとんどは所得税、法人税、消費税です。
それを払うのは誰なのかを。
政治家ですか?
公務員ですか?
民間企業・民間労働者ですか?

国民全員です。
法人所得以外は国民すべてが納税している。

「納税分のお金をもし自分が自由に使えたら
あなたはうれしいですよね?」

今度あれ買おうかな、これ買おうかな、フフフ…

せめて食品にかかる消費税を
ゼロにできないものか。
人は誰しも食う。
食わねば生きていけぬ。
動物の法則は憲法にも勝る。

私は為政者たちに懇願したい。
「誰でも皆何とか食っていける」
という安心感を、
国民すべてに与えてやってほしい。
空腹のままじゃ国の再建どころじゃないし。

「さあ飯食って元気出して納税しよう」

借金なんて絶対返せるさ。
戦後の復活をやり遂げた国だもの。

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