アントレプレナーとは、起業家の英語読みです。
ここではイノベーション(経済革新)の担い手とします。
ビジネスにおける営利活動は
芸術そのものだと思う。
芸術が人に感動をもたらすものならば、
ビジネスは顧客に感動を提供して
その対価を得ている。
昔、お弁当は冷めているものが常識だった。
それを誰も疑問に感じなかった。
だが「ほっかほっか亭」の創業者が
温かい弁当の方がおいしいはずだという信念によって、
「ほか弁」屋さんを埼玉で開業した。
当初は集客などに当然頭を悩まされたことと思う。
それは1度でも独立開業をした者なら想像に難くないだろう。
今では弁当を温かくしただけのその発想が
全国に知るところとなっている。
これはイノベーションを起こした事業の1つです。
もし芸術が真・善・美なるものに近づくため
創造的破壊を繰り返しながら
新しい文化領域を我らに指し示すものならば、
起業家というアーティストは経営を通じ
経済という領域に新しい価値を提供していると言える。
だとすると起業家は
金銭を目当てとしてはならないことになる。
カネのために芸術をするならば、
真・善・美よりもカネを優位としてしまうからだ。
「お金はアートのための道具」
私は世の経営者に切望している。
事業は芸術であってほしい。
ビジネスマンはアーティストであってほしい。
今世界においては、
新しい経済の担い手が待望されているのですから。