警察庁が発表したデータによると
2020年4月に自殺した人数は1455人。
前年の2019年4月は1814人。
約20%減少したそうです。
コロナによる通学通勤が無くなったことが
減少の理由として挙げられる。
つまり学校や会社の内部には
人を死へと追いやる何らかのストレスが
確実にあるという証拠。
2019年5月7日
サカイ総業グループが運営する
「元祖寿司」で働く当時41歳の男性が過労死した。
死因は心臓性の突然死。
(以下記事)
回転寿司チェーン店長が「過労死」
幼子2人を抱えた妻、涙の会見
「優しかった夫は帰ってきません」
6/10(水) 弁護士ドットコム
東京を中心にチェーン展開する回転寿司店で
店長として働いていた男性(当時41歳)が
2019年5月7日に亡くなったのは、
過労が原因だったとして、
三鷹労働基準監督署が今年5月25日に
労災認定していたことがわかった。
男性の妻(30代、都内)が6月10日、
会見で明らかにし、
「どんな補償がおりても、主人との時間には代えられません。
いつも笑顔で優しかった主人は帰ってきません」
と涙ながらに語った。
●週休1日、過労死ライン超えの時間外労働
男性は2014年4月、
「サカイ総業」グループの「サカイ商事」に入社し、
運営する回転寿司店「元祖寿司」で働いていた。
2016年7月から店長になり、
吉祥寺の店舗に勤めていた2019年5月7日、
心臓性突然死(致死性不整脈による心停止)によって
自宅で突然亡くなった。
男性は店長として店全体を統括。
従業員・アルバイトの監督、
魚の仕入れから握りまでこなすほか、
トラブル対応も一任され、
営業日報をまとめ、
会計の締め作業や、
月1回の店長会議に出席していた。
遺族側代理人の川人博弁護士によると、
男性は基本的に週休1日で働きづめだった。
店の営業時間は午前11時~午後10時だが、
午前9時半には店に出て、
午後11時ころに店を出るような生活を繰り返していたという。
睡眠時間は4~5時間という日が続いたそうだ。
男性の他に社員は1~2人。
ほかは外国人アルバイトが3~4人で、
人手不足も慢性的だった。
遺族は2019年10月25日に労災を申請。
このたび、労災が認定され、
労災遺族年金等の支給が決まった。
遺族側の主張と大きく隔たりはあるものの、
残業時間は死亡前5カ月平均が80時間、
死亡前6カ月平均は84時間と、
「過労死ライン」とされる80時間を
上回っていたと認定された。
もっとも多い月は106時間52分に達していた。
●妻の涙
男性はまだ幼い長男(7歳)と
長女(3歳=いずれも現在)を残して逝ってしまった。
妻はときおり涙声になりながら悲痛な思いを語った。
「主人は朝から夜中まで働き、
帰ってくるといつもぐったりしていました。
亡くなる前夜もリビングに入るなり座り込んで動けず、
そのまま床で眠ってしまうほどでした。
本社の方は通夜に来られても
お花1つ手向けてくださいませんでした。
主人の死を口外しないようにと、
社内で話が出ていたようです。
なぜ必死に働いて死んでいったのに
隠されなければならないのでしょうか」
男性のスマホのアラームは
午前7時台に4度も設定されていた。
「朝しか子どもたちと触れ合う時間がないので、
1時間だけでも子どもと会えるように、
7時過ぎに起きるように頑張っていました」(妻)
●生前の男性は「子どものために生きたかった」と語っていた
妻は「労働者は使い捨ての駒なのでしょうか」と訴えかける。
亡くなる1カ月前、41歳になったばかりの男性は
「定年まで元気で働いて
子どもたちを行きたい学校に行かせてやりたい。
頑張るよ」と話していたそうだ。
「主人のように志半ばで突然亡くなってしまう方、
大切な人との突然の別れで
悲しい思いをする方々が少しでも減るよう、
長時間労働の改善がされることを願っています」
今後、遺族は会社との話し合いを求めていく。
労働環境の改善のほか、
補償についても求める意向だ。
サカイ総業は
「広報担当のものがいないので、コメントできません」と話した。
(以上)
元祖寿司を運営する
・サカイ総業株式会社の前社長は酒井幸江さん。
今は引退して会長職なのでしょうか、
現社長には坂下ゆき子さんが当たっている。
女性主導の会社のようですね。
会社概要を見ると
グループ会社に
・サカイ商事株式会社(食品卸)
・さかいビルコーポレーション株式会社(貸ビル)
代表取締役 酒井幸造
とある。
姓が同じなので夫婦で起業して
現在に至っていると思われます。
昭和56年1月に創業して
同年11月には元祖寿司1号店を開店している。
食品卸業でスタートしたが
それを自ら売るために飲食業にシフトしていき、
内部留保金を蓄えて貸し自社ビルを建てた。
詳細は分からないので断言できませんが、
そんな推測ができます。
記事から過労死した男性は
1978年4月生まれだと分かる。
私と同様に平成デフレ不況時に20代30代を過ごした。
2014年4月に入社し(当時男性36歳)
2016年7月から店長に就任。
たった2年で任せられたということは
相当な頑張り屋さんだったのか
相当に人手不足がひどかったのか
どちらかでしょう。
入社時にはすでに結婚されていて
まだ生まれたばかりの息子がいた。
「よし、子どものために頑張って働くぞ!」
男性は責任感が強く
会社に文句一つ言うこともなく
奴隷のように働いた。
こんな上の命令に盲従するタイプの体育会系の人は
突然死を招きやすい。
自分の内なる声ではなく、
上司の声しか聞かないから。
ちなみに組織が衰退していくと
努力、根性、情熱という精神論が唱えられてくる。
かつての日本軍のように
明確な戦略がない場合によく陥る。
話の核心に迫ろう。
『なぜ彼が過労死せねばならなかったのか?』
『どうしたらそれを食い止めることができたか?』
男性には戦略的思考が足りなかった。
子どもといるのが一番幸せなのに、
土日出勤は当たり前
長時間労働が常態化している飲食業を選んだことが
彼の最大のミスだった。
記事を読むと
男性はサカイ商事に入社しているので
食品卸の運搬配送のドライバーを希望して
就職したのかもしれない。
だとすると回転寿司屋の店長に指名された時
子どものためにと断固として断るべきだった。
それでクビになったらそれまで。
次に行けばいいだけさ。
男性の奥さんにも非がある。
旦那が相当ハードに働いているのを近くで見ている。
朝から夜中まで働いて
帰宅後はリビングでぐったりして
そのまま眠りに落ちているのを見ている。
なぜ転職を勧めなかったのか?
「あなた、そんなに仕事したら病気になるよ」
「2人の子供はまだ小さいのに、あなたが働けなくなったら…」
子どもとの時間を持てる仕事なら
探せば必ずある。
土日休みで残業代の出る会社が。
飲食店の店長クラスの年収は350~400万円ほど。
児童手当など付いたらもう少し上になるかな。
その程度の年収ならば
36歳男性を製造系企業が採用してくれる。
地方勤務になりそうだが。
人口の多い東京では
年収3000万円個人タクシーの人がいるらしい。
タクシー会社に転職もできたはず。
機転の利かない女性は夫を追い詰めてしまう。
女性にこそ教育が必要です。
従業員を過労死させた
この女性経営者は頭が悪い。
日本語がネイティブでない外国人アルバイトを
雇わなければならないほど
人手不足が慢性的なら、
なぜ店舗を増やしていくのか。
寿司という食べ物は差別化がしにくい。
ネタの鮮度とシャリのお酢くらいしかできない。
どこでライバルの回転寿司と対抗するかというと
接客サービスしかない。
安易な値引きアピールは衰弱死の始まりだし、
メニュー数の増加はコスト増を引き起こし利益を奪う。
疲れた顔で、元気のない声で接客すると
お客さんも絶対に気づく。
昼時店内が混み合うと
「あ~また客が来やがった。しんど」と
イヤイヤ感が漂う店員に感づいて
次もまたここで食べたいなと思う客はいない。
お客はバカではない。
現場にいない経営者にそれが分かるはずもないが。
経営の勉強を怠る人間が
会社のトップにあったら
従業員は確実に苦労する。
会社の理想的未来を想像しながら
その方向性を絶えず模索する。
経営者に休日は無い。
私のブログ読者であるあなたは
今の現状を継続していったら
5年後10年後の自分の未来がどうなっているのかを
想像してみたことはあるだろうか?
果たして自分の理想とする人生に近づいていっているのか
冷静に考えたことはあるだろうか?
この悲しい出来事は他人事ではない。
『男性が過労で突然死をした原因は何なのか?』
「カネがないのは不幸」という拝金主義への屈服。
お金がないと子供の将来が心配
お金を稼いでくる夫が私の愛する夫
お金を増やすためには多店舗展開
自己の内にある偉大なる意志力が
時折顔を出して心に向かって
「それは本来性ではない」と囁きかけるのに
「仕方がない。これがこの世界というものだ」
という金槌でモグラ叩きされてしまっている。
俺たちは現実の奴隷なのか?
俺たちの魂はカネに叩きのめされてしまうのか?
歴史の変遷の中で
この現実を今日のように変えたのは
神ではなく、未熟な神である我々の意志の残骸。
それを自分以外のどこかに擦り付けて
世界をこうしたのは俺ではないと嘆くのは
霊魂の連帯意識が欠如した落ちこぼれの堕天使。
何度も転生を繰り返しながら
この世界を神の栄光に相応しくなるように
我々の試行錯誤が続いていく。
1つ1つ学びながら日に日に成長する学生霊魂たち。
人類が現世で担う最大唯一の仕事は
この社会を一体性である神に反映させて
個性ある意志の芸術作品にしてしまうこと。
そこに登校拒否も過労死もない。
自ら率先して出向き、感動を残して逝くだけだ。