死んだ人間が残したものを想う。それが鎮魂になる。

親しい友人や家族が亡くなると寂しい。
「ではなぜ寂しいと思うのか?」
もう会うことができないと思うから。
が、それは違う。
死んでも魂はあり続け、
会おうと思えば魂として会える。
(肉体として会うよりも感動的だ)
だから寂しくはない。

だがこの現世で生きる私たちは、
死んだ友人のことを思うととても寂しい。
親密であればあるほど生きる気力を奪われる。

そこで考えて頂きたい。
もし死んだ友が、
落ち込むあなたを天から見たらどう思うかを。

私ならこう思う。

「死は誰にでも平等。一時の別れに自分の人生を左右されるな。お前のお前の人生を生きろ」と。

あなたは死んでいった人との思い出(経験)を胸に刻んでいるだろうか。

・私はあの人のために何ができたのか?
・あの人は私に何を与えてくれたのか?

この世に残された我々が、
死者たちが残した意義を考える時、
たちまちのうちに死者の存在が意味を成す。
「生まれて生きてよかった」と。

墓場に死者の霊魂はない。
それはあなたの魂の中に住んでいる。
想い出と共に。

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