人はいつも幸福を追求している。
がそれはすべて間違いだ。
苦難とは逆方向に幸福があると盲信しているからだ。
お金がほしいだの、
健康に生きたいだの、
素敵な恋人がほしいだの、
「ワタシ、平凡でもいいの」だの、
楽できる職につきたいだのと、
苦しみから逃れたい一心で
欲望に我を忘れて生きている。
その欲望こそが幸福から遠ざけていることも知らずに。
しかしながら求めればいい。
欲望に心奪われ、為されるままに生きればいい。
この世に苦の無い場所はあるはずだと信じて。
ドロドロとした人間の茶番劇の中で
ついにあなたは気づく時がくるだろう。
「欲望には切りがなく、苦の原因は欲望だ」ということに。
そこで魂は悟るのだ。
「我を苦しめるのは我の欲である」と。
人は生きて学ばなければならない。
苦しみの中にあって知らなければならない。
自己の不足する部分をどのように正すかを。
欲望とはカルマのことである。
カルマの克服こそが
人の探し求める幸福であり感動なのだ。