明日の朝、自分が死んでいたとしても、世界は何事もなく続く。

自分とはちっぽけな存在である。
この世界に生きるたった一人の人間にしか過ぎないからだ。

「そんな自分が現実世界の中でどう生きていくのか」

現実世界とはまるで強大でビクともしない“壁”のようだ。
時には冷たく無関心を装い、孤独感を突きつけてくる。
激情からくる叫びにさえ耳を貸さない沈黙にも見舞われる。

だが僕らは動じてはならない、動じる必要もない。
人間の中にも“世界”が内包されているからだ。
精神の世界だ。
それは『無限の宇宙』『魂の安置所』『巨神の住まう領域』なのだ。

我々は内なる『光』を現実の魔の手から守らなければならない。
魔物の餌食になり果て『光』を見失ってはいけない。
闘うのだ、現実という魔獣と。
こいつは手強いぞ。なめてかかると取り殺される。
気をつけろ!!
闘う武器は一つあるのみ。
『光』を信じる心だ。
どんな時でもそれを信じて生きるだけでいい。
さすれば『光』が魔物の群れを退けてくれる。

僕らは断じてちっぽけな人間ではない。
魔が飛び交う世界の中で、闘うことを止めない≪偉大な勇者≫なのだ。

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