書くことよりも読むことが先決。

クラウドワークスの案件でこんなものがあった。

アマゾンにて、指定の電子書籍(文章術の書籍、298円)を購入してください。
電子書籍購入代金とは別に、100円をお支払いします。
また、本商品を購入すると、アマゾンポイントを59ポイント入手可能です。

買って読んでみると
ちゃんとした内容でした。

著者の大久保さんは
予備校の講師であり、
かたわらで文章の指導もしていて、
私はリスト集めか
宣伝のためだろうと思って
アマゾン商品ページも
本の中も見たのですが、
ブログもFacebookも
ホームページのURLもありませんでした。

彼はわかりやすい文章を書くメリットとして
「あなたのブログが評判になるかもよ」
と言っている。
ということは
自分のブログを持っていてもおかしくない。
持っていないとしても
Facebookくらいはやってもいい。

「どうしてURLを載せなかったのだろう?」
「それにわざわざクラウドワークスで募集してまで
なぜ購入するように頼んだのか?」

1、50円でも儲けたいから
2、自分の知名度を上げるため
3、購入されるとアマゾンでの露出が増えるから
4、単純に読んでほしいと考えているから

大久保さんは他に2冊上梓している。

私は4が理由だと思う。
(3という戦略を使って)

なぜそう思うかというと
著者の紹介の欄には
年齢も生まれも詳しい経歴・実績も記されていない。
東大卒と予備校講師だということのみで。

それにたかが50円を
10000人から集めたとしても
50万円儲かるのみ。

お金や知名度が
目当てではないだろうと考えても
間違いではない。

だとすると彼は講師として
自分の生徒や子供たちを教えていく中で
文章がきっちりなっていない、
読みにくい、意味が通じない、
という日本語の危機感を持ったのではないか。

ワードなどキーボードで文章を打つと
漢字が書けなくなってくる。
それと同じように
電話やチャットでの意思伝達のみだと
長い文章が書けなくなってくる。

すでに上梓されている書籍から判断すると
彼は哲学、文学、心理学、歴史学などを
好んでいることが分かる。
つまり文章を書いたり読んだりするのが好きだと。

よって1人でも多くの日本人の文章力を上げたい一心で
彼はこんなことをしたのではないかと
私は考えるに至る。
本人に実際を聞ければ早いですが。

クラウドワークスを知ったのは
書くことで小遣い稼ぎはできないかと登録したのでしょう。
それがきっかけで電子書籍デビューできたのかも。
(憶測ですが)

追伸:
大久保さんはわかりやすい文章を書く技術は
書くことを繰り返す鍛錬が必要だと言っているが、
私はいろんな本を読むことが
鍛錬になってくると思う。
文はまず読むもので、
文を書くことはそれからでもいい。

現在の出版界は
ウジャウジャと本の洪水にさらされているから
何が何だか混乱してきている。
書くよりも読めということで。

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