優先座席の存在が、敬老精神の消滅を意味する。

北野武さんが言っていた。
昔は優先座席というもの自体がなくて、
目の前に高齢者や妊婦さんがいたら
勝手に譲っていたと。

動画は35秒。
電車の優先席の前に立った
お年寄りの男性が指をさしながら、
座った男性に文句を言っている。

「日本語通じないのか」(お年寄り)
「もう1回言ってみろよ」(男性)
「日本語通じないのか」(お年寄り)
「もう1回言えよ!」(男性)
「日本語通じない?」(お年寄り)
「もう1回言えっつってんだよ!」(男性)
「だから、日本語通じないのか」(お年寄り)
「だから、もう1回言えよ。コラッ」(男性)
「なんでだよ」(お年寄り)
「だから、もう1回言ってみろよ」(男性)
「だから、代わってくれって言ってるんだよ。席を」(お年寄り)
「なんでだよ」(男性)
「優先席だから」(お年寄り)
「なんでだよ」(男性)
「『なんで』ってよ」(お年寄り)
「悪ぃけど、そういう人に…、譲りたくないわ(笑いながら)」(男性)
「あなた日本人か」(お年寄り)
「悪いけどそういう人に譲りたくないわ…残念だったな」(男性)
「で、なに。そこ優先席だって分かんないんだ」(お年寄り)
「わかんないですね」(男性)
「ああ、そっか」(お年寄り)
ここで終わっている。

これはスペインのメル友から送られてきた
動画の会話ですが、
(動画は削除されました)
彼はなぜ「お前は日本人じゃないのか?」と言うのが
理解できないようです。

欧米人のように言葉で直接伝える文化が
日本には育っていなくて、
言わなくても気づけよという不文律がある。

自分の考えを口で言うのか、気づいてもらうのか、
どちらがいいのかというのは断言できないが、

「いかに察して行動できるか」

これは高度なスキルだということははっきり言える。

高齢化社会に真っ只中の日本。
看護される人の増加は止められない。

『察する力と行動に移せる勇気』

日本人に言葉はいらないかもしれない。