無常観:この世を憎しみながらも愛してしまう女の心情に似ている。

「常が無い=永遠ではない」

この世界にあるもの全てが永遠なもの・ことではない。
だから日本人はそんな世界に対して
哀愁を込めて無常とみなす。
(断じて無情ではないよ)

仏教の『諸行無常』から来ている言葉なのだが、
なぜ「無常」が日本人の世界観をそう表してしまったのか?

思うに日本人は女性的感性が強いのだと思う。

この世は過酷で激痛を伴う。
分娩の苦しみにも似た世界とも言える。
だけれども出産には喜びがあるではないか。
新しい生命が誕生し、
この世界で生き抜こうと挑戦する魂を持った赤ちゃん。
どんなに我々が苦しくても
隣りで愛くるしく笑っている、
そして泣き顔すらも可愛らしい。

小林一茶
「露の世は、露の世ながら、さりながら」

苦しかったら赤ちゃんのようにワンワン泣けばいい。
俺たちみんな赤ちゃんからスタートしたのだから。

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