会社にとって一番不可欠な要素とは何か?

経営資源『ヒト・モノ・カネ』に代表される
資本金、生産設備、従業員。
もしくは経営者の頭脳や手腕、
顧客のニーズや社会的信頼性も挙げられるだろう。

この中で一番大切な要素は何だと問われたら、
私は『ヒト』つまり従業員を取る。

『従業員の愛社精神』

これなくして経済環境が良くなるわけがない。

敗戦後の日本には、
資金も設備も未来の展望すらもなかった。
何があったか?
“日本人”があったのみである。

・わずかな材料を寄せ集めてモノを加工し輸出した。
・道なき道を自転車やリヤカーを押して、食物を売りさばいた。
・農家はまだトラクターも化学肥料もない、鍬や鋤だけで作物を作った。
・レーダー探知機もない海の中を木船で沖まで漕ぎ、魚を獲った。

日本人は飢餓の恐怖からの解放を目指して
遮二無二働いたのだ。

現在の日本社会には
すべてがそろっている恵まれた環境にある。
でも企業の不祥事は度々起こる。
産地偽装や消費期限の改ざん、リ
コールの隠ぺい、顧客情報の流出etc…

社長が悪徳的ウソをつく。
それはいけないと従業員が諭す。
これすなわち『愛社精神』。

首が怖いから社長に逆らえない。
これすなわち『憎悪の増長』。
愛でも愛社精神でもない。
(ごまかし人生はもう止めろ!!)

不況で思うように利益が出なくなった。
だから社員を首切りし、派遣で間に合わせる。
派遣はいつ切られてもおかしくない。
こんなことで『愛社精神』が持てるだろうか?

会社という組織が集まって経済社会が構成される。
『愛社精神』のない経済社会は破滅だろう。
(首切り社会に明日はないぜ!!)

全国の社長の皆さん、
利益が出ないのは分かる。
でもここでもう一度リストラ(首切り)を見直してみよう。
≪ワークシェアリング≫という考え方もあるのだから、
首切りだけが急場をしのぐ方法ではない。

『愛社精神』をキーワードに、
再建できるといいですね。

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