死すべき宿命を自覚した時、人の本心が聞こえる。

水泳の池江璃花子さんは勝つことに興味がない。
メダルを獲ることや新記録を出すという
アスリートならば当然なくてはならない意欲が欠落している。
それについてはテレビで彼女を見ていれば
分かる人は分かることと思います。

WIKIを見ると
すでに幼少の頃から水泳をしている。
だから泳ぐことに関しては嫌いではないはずです。
少なくとも私にはそう見えない。

ところがスポーツは勝敗の世界であるのに関わらず
勝ちたいという気持ちが希薄なのは、
やっていることと自身の心とが矛盾している。

新記録を出すとみんなが喜んでくれるから
周囲の期待もあって頑張ってきたが、
いつ頃から勝つことに興味を無くしたのか。
私にはそれを断定できないが、
少なくとも大会出場のために
海外へと遠征に出かける頃にはそうなっていたと言える。
なぜなら中学時代、あんなに好きだった給食の時間。
食べることに楽しみを見出していた彼女が
海外の水や食事が合わず
しばしば体調を崩しているから。
好物のチョコも試合中は我慢している。

「楽しく食べることをそんなに我慢してでも
私は勝たなくてはいけないのかな?」

「スポーツって好きなことをあきらめてでもすることなの?」

いつしか彼女の心には
「アスリートを辞めたいな。でもそんなことしたら…」
と自覚するようになる。

私はこれが彼女の白血病の原因ではないかとにらんでいる。

『本音の心の声を聴け』

彼女にもあなたにも試して頂きたいことなのだが、
その声を聴く方法を紹介してみる。
日々を迷われている人にはぜひ試してほしい。

前提条件:衣食住に何ら不安や不満がないこと。

テレビも新聞も雑誌も見ない。
パソコンもスマホも見ない。
あらゆる情報をシャットアウトして

寝る寝る食う、寝る寝る食う、
少し運動または遊び。
寝る寝る食う、寝る寝る食う、
少し運動または遊び。

※お腹が空いた時だけ食べること
※温かくして寝ること

これを半年から1年繰り返す。

これは非常にアニマル的な生き方です。
でもそれでいい。

結局ヒトはアニマルです。
誰でもまずはそれを自覚しなくてはいけない。

「こんな生き方は嫌だ、私は人間なんだ!!」

それを人が思い知った時、
心の底から本音の叫び声がポンと飛び出てくる。

副業でネットビジネスに取り組む私は
ある朝目が覚め、ベッドの上で確かに聴いた。
「オレ年収1億円もいらない」
それを聴いた後は気持ちが楽になって、
楽しんでビジネスができたらそれでいいと考えるようになれた。

私の場合は日々心と向き合う訓練があったので
アニマル生活を過ごさずに済んだが、
(20代後半に2か月くらい経験したのみ)
仕事などに忙殺されている現代人には
おそらく自身の本音を聴いたことはないのではないか。

漫画家の永井豪さんは4人兄弟の三男で
父親を早くに亡くし、
貧しくとも楽しい母子家庭の中で育った。
そんな家計事情のために
上の2人の兄は早くから勤めに出て家計を支えた。
幼少の頃から
「自分は漫画家になるものだ」という確信があったが、
そんな兄を見ていた永井少年は
自分もサラリーマンをしなくてはいけないのではないか。
そのために進学の勉強をしなくてはいけない。
モヤモヤと将来と現実との葛藤した生活の中で
なぜか下痢症状が3週間も続くから兄に相談してみたら
「おまえ、大腸癌じゃねえのか」
と笑って返答してくれた。
永井少年は愕然とした。
その日の夕飯の食卓は自分だけ世界から取り残されたようで
ポカ~ンと呆然となり食事に手が付かない。
「自分の命は長くない」
そう勘違いがあったからこそ
(診断結果、病名は大腸カタル)
「どうせ死ぬ運命なら好きな漫画を描いて死んでやろう」
と揺るがぬ決意が持てた。

こういうことはよくある話です。
余命宣告を受けて初めて自身の心と向き合い、
自分の本当にやりたいことが分かる。

私には池江さんの寿命が分からない。
もちろん自分のそれも分からない。
それだからこそ人生が新鮮であり、
毎朝何気なく起きる今日が新しく愛おしく
後にも先にも無いかけがえのない時間だと感じる。
とりわけ身体の苦痛が過ぎた直後は。

『苦と痛は人から本音をあぶり出し、
ヒトを人にする』

なぜ人は苦しみに人生を歩まねばならないのか?
そうまでして。

「人は『人間』である」という気づきを得るため。
今はそれだけ言っておこう。