バリ島の大富豪 兄貴の教え


この本の中に織り込まれていた紙があり、
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(以下)
【兄貴の教え 第1話】 「日本人として大切なもの」を取り戻す

――とある日の、深夜27時。

今回、一緒に話を聞いている日本人は、いつもより、だいぶ「根性」が入っているみたいだ。

深夜27時になろうというのに、真剣な表情で、ずっと兄貴の話に聞き入っている。

どうやら、朝まで残りそうな、そんな「気概」を感じさせる。

真っ暗闇の兄貴邸の草むらからは、コロコロと、コオロギの鳴き声が、聞こえてくる。

兄貴は、「ヤバイで、いっちゃん。この時間になってもうたら、やっぱり、必殺のアレやな……」というと、パンッパンッと、手を叩いてお手伝いさんを呼び、人数分のカップラーメンを注文した。

僕は、「質問ノート」を取り出し、さらに兄貴に質問をした。

「兄貴、『親孝行』については、僕なりにやれることがわかりました。さらにその先、先祖とか、故郷というものは、どうしていったらいいのでしょうか? 僕自身もそうですが、正直、そのあたりの意識は、今の日本人は、かなり薄れてきている気はします」

お手伝いさんが、ガタガタと人数分の「カップラーメン」を運んでくると、兄貴は、ズズズッ! と、麺をひとすすりして、言った。

「あのな、いっちゃん。日本人は、多くの人が、正月になると『初詣』とかするやろ。そんなん、実際にいるかどうかも、ようわからん『神様』のところに行ってな、お礼を述べたり、お願いをしたりするねんて」

「はい。僕もします」

「ということはや。日本人は、やっぱり、心のどこかで『神様、信じとる』ねんて。なんか、『自分が悪いこと』したらな、神様にバチ当てられると思うてんねん。せやから、日本人は『サイフ』が落こってても、バチ当たると思うてな、ネコババせずに交番に届ける人が、ほとんどやろ」

「はい…」

「これな、会社でごっついエバっている、みんなからの嫌れ者の上司とかがサイフを拾っちゃってもな、交番に届けるねん。それぐらい、みんな心のどこかで『神様、信じとる』ねんて。ようするにや……」

「はい」

兄貴は、グッと身を乗り出して言った。

「日本人の心の中にはな、神様おるねんて。神様はな、人の心の中に宿るもんなんや。『相手を自分ごとのように大切に思う心』こそが『神様』やろ」

兄貴は、さらに、ズルルルッ! とラーメンをすすると、完全にニッと笑った。

「心のどこかで『神様信じとる』のにや…、やっぱり、身近すぎると、慣れてしまうんやろな。せやから、おじいちゃんやおばあちゃんに会いに行くとか、ご近所さんにご挨拶するとか、ご先祖さまのお墓参りするとかをな、ないがしろにしてしまうのや」

兄貴は、さらに続けた。

「でも、本当はな、故郷に帰れば、ご近所さんとか、親戚たちが覚えていてくれてるねんて。『ワシはおまえのお爺ちゃんを知ってるで、あれな、近所一の悪ガキやったんやけど、立派に先生になりよった』とか、『おまえの親父は、しょっちゅう、おねしょ炸裂やったけど、よう働いて立派な家建てた』とかな、故郷には、そういった『先祖代々のつながり』が息づいているんや」

「はい」

「それは、ご先祖様がいいことを積み上げてきた歴史でな、今の自分は、そのつながりを受け継いでいるわけやんか。そして、自分の代でさらによくして、次の世代につなげんといかんのやけれども、今の日本人は、そういう『先祖代々のつながり』=『歴史』を絶とうとしとるねん」

兄貴は、さらにズズズッと麺をすすると、「うま………ザ・化学調味料が炸裂やな。なにしろ、オレ、『カップラーメンの狼』やからな」と言って、ニッと笑った。

「でもな、前にも言うたようにな、故郷を大切にしない、ご先祖さまを大切にしない、親を大切にしない、つまり『過去を大切にしない』という現象が、今の日本を危うくしているんや。『過去をないがしろ』にしてしまうヤツなんかに、未来はないと思うねんな」

「わかりました、兄貴。まずは『過去』、『ご先祖さま』、『親』、そういった、先祖代々伝わる『自分のルーツ』を大切にします。そういう歴史への感謝なくして成長はないのですね」

「そや。なぁ、いっちゃん。故郷や田舎や地方にはたくさんあって、都会には少なくなってしまったものがある。それはなんやと思う?」

「兄貴、なんでしょうか?」

兄貴は、麺をすすりながら、グッとこちらに顔を近づけた。

「それはな、『伝統』や。都会と違ってな、地方は今でも、かたくなに『伝統』を守ろうとしているところは、たくさん残っているんや。地方に行くと、いまだに、そこいらじゅうで、伝統的な『祭り』とかをやっとるやろ。けれど、地方と都会が交わっていないところが問題なんや」

「はい」

「昔の日本はな『田舎で祭りがあって、神輿担がなくちゃいけんから、会社休んでええですか?』と言えば、『あたりまえやがな! しっかり、神輿担いでこい! 神輿を担がんで仕事なんかしとる場合やないで』といって休ませてくれたんや」

「なるほど」

兄貴は、ズルルルッ! とラーメンを食べきると、「ヤバイな、これ、完~全にうまいで。余裕でおかわりやな。みんなも、食べるやろ?」と言うと、パンッパンッと手を叩いて、お手伝いさんを呼んだ。

「ところがや…。今ではそうじゃなくなった。『神輿? そんなもん知るか、アホ。神輿なんかを担いでも1円も儲からんぞ。そんなもん担いでるヒマがあるんやったらな、会社の売りげを担げ』と言い放つんや。いったい、『よき日本の文化』は、どこへいったんやねん」

「…兄貴、まさにそうですね」

兄貴の目がギラリと光った。

「世界中の人々が絶賛する『日本人としての大切な文化』をないがしろにして、つまり『相手を自分ごとのように大切にする心(=つながり・ご縁・絆)』をないがしろにしてな、『グローバル、グローバル』と叫んで、英語ならって、なんでも契約書を書いて、なんでも裁判して、お金第一主義、利益第一主義にしてな、それで、いったい、どこへ行こうとゆうねん。誰を幸せにしようとゆうねん。そんな日本人になってしまってはな、周りの仲間がどんどんいなくなってな、どんどんさみしく一人になっていってな、本当に、日本の未来はなくなってしまうで」

「…………」

兄貴は、「ヤバイで、オレ、完全にすごい話してもうたわ」と言うと、ニッと笑った。

「あのな、いっちゃん、西郷隆盛っちゅう、偉いおっさん、知っとるか? 『明治維新の三傑けつ 』にも数えられとる、大和魂の武士さんや」

「も、もちろんです。上野に銅像もたってますからね、西郷隆盛さんは」

「あの西郷さんがな、ごっつい、ええことを言っとるんやで」

「兄貴、聞きたいです」

兄貴は、タバコを取り出すと、カチンッと、ジッポーライターで火をつけた。

「あのな、まず、西郷さんは、こう言っとるんや。『人間が知恵を使うのはな、国家や社会のためで、そこに人としての道がないとアカン』と」

「はい…」

「ほんでな、『電信とか、鉄道とか、便利なものは必要やけれどな、本質を見失って、やたらに外国かぶれになってな、利益第一主義にして、家の構造からオモチャににいたるまで、外国のマネばかりをしては、完全にアカンと。そんなことにかまけたら、日本はいずれ衰退するし、日本人の心も失われるな、最終的には、日本そのものが滅んでしまう』と西郷さんは、言うとるねんて」

「兄貴、それって、兄貴が言っていることと、ほとんど、一緒じゃないですか」

「せやろ? 西郷隆盛、なかなか、やるよるよな」

兄貴は、バフーと白い煙をはき出して、ニッと笑った。

いままでの【兄貴の教え】は、まったく「軸」がブレていない。【兄貴の教え】のどれもが、みんな、共通して、『相手を自分ごとのように大切にする心(=つながり・ご縁・絆)』の大切さのことを言っているんだ。

「人と人とのつながり」を育もうとすれば、手間もかかるし時間もかかる。でも、手間と暇をかけて『育んだ』ものにこそ、価値があるんだ。今の日本に必要なのは、それができていたころの日本に、「縁側」があったころの日本に戻ることでなんだ。日本人の原点に戻ることなんだ。

兄貴が言っているのは、たぶん、そういうことだ。

「兄貴。よく考えてみると、漫画喫茶とか、インターネットカフェとか、同じ場所にたくさんの人がいるのに、みんな個室に囲まれていて、誰とも交流がないという空間が、どんどん、増えていってます」

「せやからな、無関心にもほどがあるんやて。『プライベートを大切に』みたいな流れに踊らされた結果、そんなことになってしもたんや。でも、本当は、もう、みんな気づいてんのやて。インターネットカフェとかに行っちゃっている連中はな、みんな、仲間と和気あいあいとできなくて、ごっつい、さみしいんやて。せやからな…」

「はい…兄貴」

兄貴の眼光が、鋭く光った。

「『日本人の原点』を、取り戻すんやて」

兄貴は、グッと左右を見回すと、「オレらが、やるで」と言って、ニッと笑った。

(以上)

【兄貴の教え 第2話】 結婚というより「家族の絆」が大切。子供を育むことで自分も育まれる

――とある日の、深夜30時(というか朝の6時)。

バリ島の強烈な日差しが、再び、緑の大地を限りなく強く照らし出した。静まり返ったバリ島の空気が、だんだんと、躍動してくるのがわかる。

外からは、兄貴邸で飼っているクジャクの「クーちゃん」の鳴き声がきこえてくる。

兄貴は、「よし、この時間ということは、やっぱりアレやな…。いっちゃんも、余裕で食べるやろ?」と言うと、パンッパンッと、お手伝いさんを呼び、カップラーメンを2つ注文した。

それにしても、お手伝いさんも、深夜30時だというのに、まったく寝ずにずっと起きていて、手を叩くだけでスグに飛んでくる。やっぱり「ボスである兄貴が寝ないのに、自分が寝る訳にいかない」という考えがあるのだろう。

兄貴は、運ばれてきた「カップラーメン」をおいしそうにズルズルとすすりながら、「よし、完~全に塩分が利いてうまい」と、満足そうに言った。

僕は、「男女関係」について、兄貴に聞いてみることにした。

「兄貴、やっぱり、『結婚』というものは、したほうがいいのでしょうか?」

兄貴は、カップラーメンから「チラリ」と目をのぞかせて言った。

「あのな、いっちゃん。基本的にはな、『結婚するかしないか』というのは、じつのことを言うたら、『結婚しても結婚しなくてもどっちでもええ』と思うねんな」

「兄貴、それは、どういうことでしょうか」

「というのはや……、結婚というのは、単なる『儀式』やからな。どこかの時代の誰かが考えて作った、紙切れ1枚の『契約』に、そこまでこだわることは、ないんちゃうのって、ことやねん。そもそも結婚制度自体が『国によって違う』のやから、結婚が絶対的な制度であるわけがないんやて。そんな『紙切れ』よりも、はるかに大事なのは、『相手を自分ごとのように大切にする心』やろ?」

「……確かにそうですね、兄貴」

「結婚するしないは、『儀式』やから、どちらでもええのやけれどな…」

兄貴は、グッと顔を近づけて言った。

「ようするに、自分の子供は作ったほうが断然ええよ。そら、養子でもいいから、自分の子供はおったほうがええんや。子供は、自分が本当にかわいがることのできる存在やし、責任を持って育てなければいけない存在やし、『育む』ということから親が学んで人間として成長することが、一番、多いんや。ようするに、子供を育むことで、親が人間として大きく成長するんやて。これは、人間の使命でもあるからな。だから、子供は、かならず、持ったほうがええよ。あ~これは、完~全に間違いないで」

兄貴は、カップラーメンをすすりながら、ニッと笑った。

「兄貴には、男の子と女の子、2人のお子さんがいますよね」

「そや。でも、実は、それだけではないんや。バリ島には、かわいそうな『孤児』がいっぱい、いてるからな。そういう子供をボーボー引き取ってるねん。なんと、オレは52人の『里親や(子供たちの養育費の面倒をみること)』をやっているんや。しかも、これから、もっと増やすつもりでいるねんて」

「兄貴、52人も、ですか? すげえ…」

「そや。もちろん里親として、養育費をいっさいがっさい面倒をみているんやけれどな、血はつながっておらんよ。せやけど、血はつながっていなくてもな、自分が育んだ子供たちは、そら、ごっつい、かわいいで」

「兄貴、血がつながっていないくてもですか?」

「せや。血のつながりを『血縁』というのやけれど、『血縁=家族だ』という考えは、間違いなんや。たとえば『孤児院』というのがあるやろ。ここで共同生活をしている孤児の子供たちというのはな、そら、もう、本当の家族以上に家族らしいと、オレはずっと考えているんや」

「兄貴、どのような感じなのでしょうか?」

「共同生活をしている孤児の子供たちはな、血縁にもできひんことをやってのけているんや。血がつながっていない年下の男の子のことを『弟』と呼んで、その子のおむつを替えたりな、その子になんかあったら、それこそ、命がけで守るねんて」

「……それはすごいですね」

兄貴は、真剣な表情で、こちらをグッと見た。

「せやろ? 今の日本やったらな、血のつながったお兄ちゃんでも、弟のおむつを替えたりしてないやろ。血のつながった弟が危険な目にあったら、お兄ちゃんが自分ひとりで逃げ出すかもしれんやろ。ということはや……、本当は『血縁』であるから『家族』ということではなくてや…」

「はい…」

兄貴の目が、ギラリと光った。

「『相手を自分ごとのように大切にしてきた歴史の長さと深さ』こそが『家族』として、いちばん大事なことなんやて」

兄貴は、「ヤバイで、オレ、あり得へんレベルのええ話をしてもうたわ」と言うと、ニッと笑った。

「せやからや…、孤児院で、ずっと一緒に育ってきた『血のつながっていない兄弟』のほうがホンマもんの家族である場合もあるわけでな、オレは『血縁』というものを、それほど重んじてはいないんや。

兄貴は、カップラーメンを食べ終わると、「いっちゃん、これ、余裕でおかわりやな…」と、言って、パンッパンッと、お手伝いさんを呼んだ。

「ほんでな。いっちゃん、『夫婦』でも同じことが言えるやろ。『夫婦』の場合はどう考えたらええと思う? 夫婦に血のつながりは、あるのかないのかでいうたら、どうや?」

「……他人、ですね夫婦は。血はつながっていません」

「せやろ。では、その男女は、どっから『家族』になったんや?」

「それは…、『結婚式』を挙げたとき…、からでしょうか?」

兄貴は、運ばれてきた、おかわりのラーメンを、ズルルルッと食べながら言った。

「まぁ、形式上はそうかもしれんな。せやけど、それは真実ではないんや。『結婚という儀式をしたから、突然、パーンと家族になっちゃいました』とか、そういう問題じゃないやろ。『相手を自分ごとのように大切にできる心』でホンマにつながったときに、はじめて家族になるんやろ。それは、切っても切れない、絶えることのないつながりなんや。本当に大切で愛しいと思えるものが家族やろ。そうでなくて『結婚という儀式をしただけ』のようなカップルでは、ただの顔見知りにすぎないんや」

兄貴は、「のう?」っと言うと、ニッと笑った。

「夜に一緒に寝てないとか、一緒に寝ているとか、そういうのは関係ないんやて。そんなのなくても、一家団欒、和気あいあいな家族もたくさんあるんや。それにな、一回、完全に家族の絆ができあがったらな、そら、たとえ、10年会わんでも、会うたら『なんや、おまえ、10年も顔出さんで、なにをしとったんや。とりあえず、リンゴでもむいてやるからバコーンと食って、今日は、もちろん泊まってくんやろ』と受け入れるのがホンマもんの家族っちゅうもんやて。家族というのは、なにでつながっているのかを考えたら、よう、わかるんや」

「はい…」

「家族ちゅうのはな……」

兄貴の目がギラリと光った。

「『相手を自分ごとのように大切にする心』でつながっているんや」

兄貴は、得意げな顔をして、ニッと笑った。

「せやから、オレは、今日で嫁さんに、もう3週間会うてないけど、完~全に心でつながっているから、まったく問題がないんや。もう、ホンマもんの家族になってしまって、信頼関係が築けているからや」

「なるほど、そういえば、奥さんのお姿を、一度も拝見してないですね」

「心のつながりが家族を形成するんやて。それは、『いかに相手が愛しいか』『いかに相手が尊いか』ということなんや。せやからな、奥さんからもらえるお小遣いが、1日500円という旦那さんがいたんやけれど、なんと、そやつ、39歳、炸裂やぞ」

「え… 39歳で、1日500円ですか……」

「アホちゃうのか、この嫁はんは、と思うわ。旦那さんに1日500円しか渡さないような嫁はんは、もはや家族ではないよ。『結婚しているという契約』をすませただけやねん。それは、全然、相手のことを大切に思っていないやんけ。旦那さんが、嫁はんに調教されてるだけなんや、かわいそうに」

「兄貴、では、どうすれば、いいお嫁さんが、見つかるのですかね」

「ひとつあるのはな、『電撃結婚』てあるやろ。あれは、完全にアカンな。あとになって、否定的なことが、ごっつい見つかってくるよ。そらボーボー出てくるわ。せやからな、『結婚』をするならば、よ~く付き合ってからにしたほうが、お互いのためにええよ。『ええ人か、悪い人か』、『ウマが合うか合わんか』がわからないまま、安易に結婚してしまうから、不一致が爆裂、不義理が炸裂して、離婚してしまうんやて」

「……確かに、そうですね」

「せやから、よ~く付き合ってみてな、お互いのことがよくわかって、『これぐらいの違いなら、まぁ、しゃあないかな』という『お互いの納得』があるのなら、そら、辛抱はきくけどな、結婚したあとでボーボー不一致が見つかってしまっては、これは辛抱がきかんこともあるねんて」

兄貴は、カップラーメンを平らげると、「アカン、完~全に腹割れそや」と言って、満足げにお腹をさすった。
そして、カチンッと、ジッポーライターで、タバコに火をつけた。

そうか。結婚は「紙切れ一枚の契約」だから、するかしないかは、その人次第でどちらでもいい。それよりも、「相手を自分ごとのように大切にできる、そういう歴史の長さと深さをもった家族」をもつこと。それは、「血のつながり」だけではないこと。そして、人間の使命として、「子供を育む」ことで、自分自身も大きく成長できるということ。もし、結婚するなら、じっくりじっくり長い時間付き合って、きちんと相手を見極めること。それが大事なことなんだ

あ、でも、その前に「スーパーウルトラ強い男」になって、モテるようにならないと…。先は長いなぁ…。

兄貴は、そんな僕を、優しいまなざしで眺めながら、バフーと、白い煙をはき出すと、ニッと笑った。

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