体温のない奴になんて、絶対に未来を渡さない。

ディズニー社の創業者の孫娘である
アビゲイルさんが極秘で
ディズニーランドを訪問した。
あるFacebookがきっかけとなって。

現場に行くと従業員の一人ひとりから

「他人のごみをあさるほど苦しいのに、
職場で笑顔を作り続けるのはつらい」

というメッセージが伝わってきた。

彼女は現CEOボブ・アイガー氏に対し、

「歩道のガムをはがしている作業員も
自分自身も同じ従業員だということ、
かれらにも自分と同じ尊厳と
人権があることを理解するべきだ」

とメールにて呼びかけたが返信なし。

アイガー氏の報酬は昨年6600万ドル(約71億円)
従業員の年収の中央値は4万6127ドル(500万円)

彼女はこの収入格差を繰り返し批判する。

ディズニー社はインタビューで
法定賃金の最低ラインを上回っていると反論。
従業員の学位や資格の取得のため
補助金にも力を入れていると強調する。

アイガーよ、とりあえずこれを観ろ!!

私はアメリカの物価に詳しくない。
日米を比較して年収500万円が
高いのか低いのか平凡なのか
断定できない。
(ちなみに私は200万円前半)

しかしながら従業員が笑顔になれないという事実。
夢や楽しさを提供するディズニーランドで
従業員ですら笑顔にできないという情けなさ。

シネック氏はコンサルタントとして
ディズニーでリーダーシップを教えた経歴がある。
それでもこのザマだ。
リーダーシップとは何と難しいことだろう。

「リーダーとはどんな人か?」

アニメではないが、
アメリカ映画の『ターミネーター』(1984年)
ジェイムズ・キャメロン監督が教えてくれる。
観ろ。

暗殺ロボットであるターミネーターによって
傷を負ったカイルに応急手当をするサラ。
血まみれの右腕を見ると吐気がする。
正気を保とうと何かしゃべってほしいと頼む。

サラ:何でもいいから。私の息子の話でも…
カイル:背は僕くらい。瞳は君に似てる。
サラ:もっと聞かせて。
カイル:信頼できる、最高の指導者だ。
ジョンのためなら死ねる。
[I’d die for John Connor]

(中略)

サラ:あなたを(未来から)ここに送ったのはジョンなの?
カイル:志願した。
サラ:どうして?
カイル:伝説の人に会える…サラ・コナーに。
[It was a chance to meet the legend. Sarah Connor]

「あなたのためなら死ねる」
「伝説のあなたに一目でも会いたい」

はるか遠く離れた場所からでも駆けつけて
どんな労働条件でも受け入れて
いかなる時でもそばにいたい。

そう思われるリーダーになれよ!
報酬に相応しい経営者であれよ!

敗北したシネック氏のこの本にある。

「リーダーの本当の評価は、
何をなしとげたかでは決まらない。
どのように仲間を奮い立たせたかで決まる」

死んだ時に何人が葬儀に来てくれる?
「俺たちから搾り取った高給野郎。
そんなにお前は偉いってのかよ。
ディズニーランドを支えているのは俺たちなのに…」
内心でそう考えている従業員も多いことだろう。

創業者のウォルト・ディズニーは
「誰にでも出来る仕事をしている人間に何故、
高い報酬を支払わないといけないの」
という人物だったらしい(Wikiから)
アイガー氏もそれを踏襲しているのだろう。

『西洋合理主義の冷淡さ』

いいんじゃないの、そういう考えも。

だが私はシネックやキャメロンを支持する。

「リーダーの最大の貢献は、
他人をリーダーにすることである」

「サラはカイルによって奮い立たせられ、
地球の未来を救うという使命に目覚めた」

カイルの最期に放った自作爆弾により
ターミネーターの身体は分解した。
が上半身になっても作動し
人類の未来を奪いにいく殺人機械の執念。
プログラムによる指令は絶対だ。

そんな奴に人類の未来を渡せないとする
サラのあがきと容赦ないトドメの一撃。

「未来は人間がリードする」

俺は絶対にあきらめないんだ。

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