お金を稼がないのは悪。それを使わないのはもっと悪。

私も日本で育った
典型的日本人の一人で、
お金を稼ぐことは何だか悪いことのような
そんな罪悪感というものが
心のどこかにあったのは
否定できません。

ですが今は経済社会です。
その中で生きている以上
お金というのは
必要不可欠な存在となっています。
それにケチをつけてはいけないし、
お金を稼ぐことにも躊躇してはいけない。

もし私がここで
「もっと真剣になってお金を稼ごうよ!!」
と叫んだ時、あなたが
「そんなら悪いことしてでもお金を稼いでいいのか?」
と(心中でも)反論したら
あなたはお金の本性を誤解している。
いや歪んでいる。
もしあなたがそう思うならば
美しいビジネスをして
きれいなお金を儲ければよい。

「自分は自分。他人は他人」です。

そしてあなたがお金を手に入れることに成功できたら
今度はそのお金を使わなければいけない。
(これは義務です)
なぜなら自分のビジネスによって得られたお金は、
誰かがあなたの提供するサービスなどの“価値”に
お金を払ってくれたのだから、
今度はあなたの方が何らかの価値に対して
お金をどんどん使わなければ不公平だろ。
お金単体で持っていても仕方ないぞ。

ということは
銀行に眠らせているお金が巨額であればあるほど
あなたは恩を返さない愚か者になる。

「稼いだら使え」

日本企業は
もしもの時に備えてなどとぬかして
お金を貯め込んでいるのに関わらず、
人件費を圧縮するために
派遣社員に切り替えた。

「お金は経済社会に還元しなければいけないのに」

これは大罪に近い。
つまり企業内余剰金があればあるほど
罪を犯している。

「ではどうして人・会社はお金を使いたがらないのか?」

というと
不安だからなのです。
将来に対して漠然とした不安があるから
みんな少ないお金を必死に握りしめているのです。
稼げばいいのに。

稼いで税金を払えば国が潤う。
(税金の無駄遣いはいけませんが)

日本経済にお金という血液を循環させることは
とても良いことです。

「よしそれなら使ってやろうじゃないか」
と思ってくれた人。

使う方が難しい。
稼ぐのも大変だが、
使う方がもっと大変です。

なぜならお金で買える欲しいものは
せいぜい不動産が一番高いと思う。
それを買ってしまったらあとは何に使うの?

とにかくお金は使うためにある。
そしてその使い方を見れば
その人の品性や思想なりが分かるというもの。
だってお金は人の奥底に眠る欲望を
あぶり出してくれるから。
気付きができて、いい体験とも言えますが。

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