カムバック、渡邉美樹社長!!

デフレでハンバーガーが100円の時だったと思う。
何気にテレビを見ていたら
居酒屋ワタミの渡邉美樹社長が

「人口統計を見ると労働者人口は今後確実に減っていく」
「だからワタミはもっと新卒を取りたい」
「帰国子女や外国人も積極的に採用して海外戦略に備えたい」
(香港に出店計画進行中だった)

とハツラツと言っていたのを覚えている。

正社員の新規採用を怖がる経営者の多い中で、
こんなに自信に満ち溢れる新鋭の経営者を頼もしくもあり、
フリーターとして生きていた私でさえとてもうれしかった。

私はドラッカーの「すでに起こった未来」である
人口統計のことをその時読書して知っていたので、
この社長はドラッカーを読んでいるなと感心し、
他の社長たちの戦略のなさにはひどくがっかりした。

率直言うと
渡邉美樹さんは政治家には向いていない。
もしくは経営者だったという過去を“ウリ”にする
政治活動はそこらの3流政治家といっしょで、
言うこととやっていることが矛盾している。

まだワタミの経営者だった2012年に

「消費増税で国を再生しようとは無能経営のお手本だ」

経営を立て直すには
第1に支出カット
第2に収入アップ
第3にコストカット

と週刊ポスト(2012年6月29日号)で語っている。

これは経営者として正しい見解です。

それがワタミ会長職を完全に辞任している2016年

消費税の増税、税金を上げないと言った方が、
目先国民ウケが良いのはわかります。
しかし税金を上げない分は、
国債(借金)しか対応策がないのが現実です。
借金を重ね続けて、
国が破綻してしまったらその責任こそ、
政治家にあります。

Facebookに書き込んでいる。

彼のアメブロには

消費税率を予定通り
8%から10%に引き上げるべきかどうか、
様々な意見が聞こえてきます。
1%刻みで引き上げるという案も出てきました。
むしろ下げるべきだとの意見も聞こえてきます。
経営者として30年以上、
経済の現場にいた立場から言わせていただくと、
私は消費税率を予定通り10%に引き上げるべきだと考えます。
理由は
「予定通り引き上げないことに対するマイナスのリスク」
があまりにも大きいからです。

私は海外の投資家や経営者の友人が多いのですが、
彼らが一様に心配しているのは
「日本は財政再建を本気でやろうとしているのか?」
ということです。
安倍首相はかねてより
「東日本大震災やリーマンショック並みの
経済危機が起きない限り、
予定通り消費税を引き上げる」
と表明されています。
熊本地震への対応に全力を尽くすことは大前提として、
海外からの信用を守るために
「消費税率を10%に引き上げる」
という約束を予定通り実行するべきです。

政治家としての理念:経営力で日本を取り戻す。
https://www.watanabemiki.net/policy/

消費税を上げたら企業経営にどれだけ悪影響を与えるか
居酒屋を経営して酒税などのこと知っているなら
絶対理解できたはずです。

「夢に日付を」ではない。
「理念に責任を」だ。

WIKIを読むと
彼が小学生の時に父の会社が倒産した。
あんなに誇らしく見えた父が急に小さくなった。
近所の人や同級生から冷めた目で見られたことと思う。

「僕は将来(成功した)社長になる!!」

その夢は成人して
居酒屋チェーン『ワタミ』という形で実現できた。

世界で一番「ありがとう」を集める会社を目指そう
というスローガンの元に東証一部まで登りつめた。

だが夢の成長を急いだからなのか
若い女性従業員の過労自殺を引き起こしてしまった。
彼女のありがとうを集めることはできず、
逆に遺族から怒りと憎しみを与えてしまった。

2人の息子さんはそんな父をどう思っているのだろう…

渡邉議員、本当にこのままでいいのですか?
これが子供の頃から夢に抱いてきた
理想的な経営者として姿なのですか?
事業に失敗した父、若くに逝った母、
渡邉家の名誉は汚れたままでいいのですか?

「事業経営」で社会貢献に尽力した父
「隣人愛」を教えるキリストの教え
「夭逝」した家族を抱えるすべての人たち

もし夢をもう一度取り戻すぞと望むなら、
人生はいつでもやり直せる。
生きてさえいれば。

古巣のワタミに戻るのを恥じ入るなら、
新しく事業を興せばいい。

残念ですが日本経済はどんどん悪くなります。
それを政治家ではどうしようもできない。
なぜなら彼らは皆経済オンチだから。

渡邉美樹さんには経営者として返り咲いてほしい。
世の苦しむ中小企業の社長を
経営者という立場で励ましてほしい。

見上げたら夜空に輝く1つの星として。

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