若き経営者よ、『日本でいちばん大切にしたい会社』を読め!!

坂本光司著(あさ出版)

発行部数30万部を超えたらしい。
この反響の大きさは何を物語るのか。
今の日本人の働き方に
疑問を持っている人が多いからだろうな。

この本のキーワードは最初の第1部に書いてある。

「会社経営とは『五人に対する使命と責任』を果たすための活動」

五人を要約すると
1、社員とその家族を幸せにする
2、外注先・下請企業の社員を幸せにする
3、顧客を幸せにする
4、地域社会を幸せにし、活性化させる
5、出資者や株主が「この会社にお金を投じてよかった」という満足感を与える
(※この順序を間違えてはならない)

1について
社員が自分の所属する会社に
不平・不満・不信を抱いていたら、
いい製品・商品・サービスなんて創れっこないわな。
社員がそれを創造し、
顧客に満足を与え、
利益が得られるのだから。

2について
制服は違えども、
自分ができないような仕事(3K)をしてくださっている。
もし下請会社がなくなったら困るのは誰?

3について
顧客が3番目!?
顧客のニーズ・ウォンツを探って提供するのは会社の社員。
社員の方が大事。
顧客なんて創ればいいのですから。
(坂本さんは『経営目的の1番は顧客の創造』のドラッカーのファンだな)

4について
地元の人を雇用し、税金を納め、地域から感謝される。
わが町の誇り・自慢となる会社。
そんな会社が近くにあったなら
社員でなくても応援してみたくなるわな。

5について
出資者・株主の幸せには2通りある。
1つは配当金などの物的見返り。
2つ目は心的なもの。
自分の投資した会社が社会に貢献し愛されているかどうか。
もし悪徳企業に金を投資したら、悪に加担したことになる。
悪の片棒を担いだことに。
犯罪に手を貸した…
それはつらいわな。

『継続は力なり』

成長させたい・業績を良くしたいのも
継続するための手段にすぎない。
その目的を見失ってしまった会社が利益追求に走り、
挙句に悪事を働いてしまう。
「利益は将来のための企業運営のコスト」
とドラッカーも言っている。

結局は人なんだ。
最後にものを言うのは“人財”なんだ。
会社を左右するのは“社員”
「ヒト・モノ・カネ」ではなく
「人・人・人」なのです。

それを経営者がどれだけ理解しているかが
会社の命運を分けるポイントですね。

求職中の方はそれを是非意識して面接などに臨んで下さい。
何何、そんな会社なんてもう定員オーバーしてるって?
だったら自分で理想の会社を創っちゃえばいいじゃないか!?
誰でも自由にできるのですから。

俺も創りたいぜ。

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