“膣炎”に悩む若い女性が増えているそうだ。

藤田紘一郎教授のNHKの本『きれい社会の落とし穴』から(長いが)抜粋してみる。

最近「膣炎に悩む女子学生が増えている」という手紙を、婦人科の先生からいただいた。頻繁にビデを使ったり、石けんで洗ったりすることが原因らしい。膣内を酸性にして守っているデーデルライン乳酸菌という細菌を、洗いすぎて追い出していると考えられるのだ。

日本の女性はこれまでビデで膣を洗う習慣がなかったが、最近の温水洗浄トイレの普及で、たびたびビデを使うようになった。おしっこに行くたびにビデで洗う若い女性も出てきている。
また、清潔志向の高まりとともに膣を石けんで洗ったりする人たちも出てきた。洗うときれいになる、と思っている人が多いが、洗いすぎると汚くなるのだ。ビデで膣を洗いすぎたり、石けんで洗ったりすると、膣炎が起こることがある。

女性の膣にはデーデルライン乳酸菌が常在していて、きれいに守っている。デーデルライン乳酸菌は膣のグリコーゲンを餌にして、乳酸をつくっている。したがって正常な膣は「酸性」なのだ。酸性なので、膣の中に雑菌が入ってきても増殖できない。

しかし、洗いすぎると膣のデーデルライン乳酸菌を追い出してしまう。そうすると、デーデルライン乳酸菌のいない膣は「中性」となり、雑菌がたやすく増殖するようになる。織物が増えて、いやなにおいを発するようになる。

これが膣炎だ。
つまり洗いすぎると「汚くなる」のだ。

さて、トリコモナス膣炎のことを知っている人は多いだろう。しかし、トリコモナス原虫がなぜ膣炎を起こすのか、知っている人は少ないのではないだろうか。実はトリコモナスという原虫は何もわるさはしないのだ。その証拠には男性が尿道にトリコモナスを飼っていても痛くもかゆくもない。ところが、そのような男性が女性の膣にトリコモナスを運ぶと、このトリコモナスはデーデルライン乳酸菌の餌であるグリコーゲンを横取りしてしまうのだ。

餌を取られたデーデルライン乳酸菌は膣で生きられなくなり、死んでしまう。そうすると、膣は中性になって雑菌だらけになってしまう。これがトリコモナス膣炎なのだ。

つまり、膣の洗いすぎはちょうど、トリコモナス膣炎と同じ状況にしているということを意味するものだ。
もう一度言おう。洗いすぎは「汚くする」ことだ。これは膣の場合も皮膚の場合も同じようにあてはまることだ。(以下略)

難しい単語が出てきたが、簡単に言うと、
『ビデを使うな』ということだ。
1日1回お風呂に入れば十分なのだ。
10代後半から20代の後半までの女性の鼻はよく効くらしい。
だから自分の臭いも敏感に効く。
「臭いのはイヤ! 嫌われちゃう」
そんな恐怖感から洗いすぎになってしまうのもよく分かるが、
洗いすぎは良くないことは上記を読んで解ってもらえたはずだ。

そこで僕が『解決策』を教えよう。
ビデは使わず、1日1回のお風呂でいいとして、
朝パンティーに香水を振りかける(浸み込ませる)。
これで少しくらい臭っても分からないだろう。
(男は分からない。分かる男がいるなら連れてきて)

あんまり「おやじは臭い」など言ってやるな。
自分たち女も臭いんだから、おあいこ様だろ?
自分を棚に上げて人をバカにするのは最低だからな。
あと、香水のつけすぎは男には逆効果だから気をつけてね。
香水もほどほどに。

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