無知という害が、世界を蝕み平和を脅かす。

香料というのは
香りの微粒子を石油成分で包みこんで、
揮発の際に香りの粒子がむき出しになって
周辺に香りが広がるものです。

揮発する石油成分は人体にとっては害です。

もし香料は害ではないと豪語する者がいたら
口の中へシュシュと吹き込んだり、飲んでみたらいい。
鼻腔摂取か口腔摂取かの違いで
人体に取り込まれることに違いはないから。

臭いを気にするのは圧倒的に女性が多い。
特に若い女性の嗅覚は
男性に比して1.5倍鋭いと言われる。
(もちろん個人差はある)

よって臭いを気にする女性の方が
「化学物質過敏症」になる者が多いと思うが、
男性でも仕事によっては発症する。

いや男女関係ないだろう。

私が子供の頃は花粉症という言葉はなかった。
それが今や3人に1人は罹患している。
(私もそう)

この花粉症は花粉が原因ではない。
もし花粉が原因であるならば、
森で伐採していて生計を立てる林業関係者は
昔からくしゃみや鼻水に悩まされるという伝統があるはずだ。

だから花粉症=化学物質過敏症だとみなしていい。
(アレルギーとも言う)

化学物質というのは香料だけはない。
シャンプーや洗剤、車の排気ガス、
新築に使われる塗料や接着剤、
食品に含まれる人工添加物。

この化学物質だらけの現代社会の中で
老若男女問わずアレルギーになるリスクは平等にある。

どうしたらそのリスクを軽減できるか?

まず皆がその知識を持つこと。

発症前の者が既に罹患した者から
そのつらさ恐ろしさを教わり、
謙虚に注意点を実践すること。

疑わしき商品を買わないこと、使わないこと。
消費者が買うから企業は儲かり製造販売し続ける。
使うから必要性が生まれアレルギー社会を肯定してしまう。

一番強力なのはあなたがアレルギー持ちになってしまうこと。
そうすれば確実にその恐怖を理解してくれて
考え方を変えてくれるから。

もしあなたが過度のアレルギー患者ならば
いっそ田舎へ引っ越して下さい。

何とかネットによる生活収入を確立させて
北海道や九州に居を移して
人工から遠ざかり自然あふれる生活を目指して下さい。

コロナよりも断然恐ろしい病気なのに
コロナパニックよりも平然として存在している。

ほぼ無害なコロナは無知の衣に包まれて
数か月で世界に広がり今も混乱を呈している。

有害な人工物質は企業の利潤で隠蔽され、
便利さと引き換えに無気力を生み出している。

無知のまま何もしないのは恐怖そのものだ。

(以下記事抜粋)

人工香料「私には毒ガスのよう」
化学物質過敏症の苦しみ知って、症状ある人たちの思い

11/1(日) 京都新聞

「小学生の子どもの友だちを家に上げることができません。悲しいです」

合成洗剤など日用品のにおいで体調を崩す
「化学物質過敏症」の女性(36)=滋賀県野洲市=が、
京都新聞社の双方向型報道「読者に応える」に悲痛な声を寄せた。

香料など微量の化学物質が頭痛や吐き気を引き起こし、
合成洗剤や柔軟剤、シャンプーのにおいがする人を
家に入れられないという。

公害にたとえて「香害(こうがい)」とも呼ばれる
苦しみの存在を知ってほしいと女性は訴える。

女性はヨガインストラクター。
2014年、大津市内の新築マンションに転居した後、体調を崩した

建材や新調した家具から揮発する化学物質を
一度に大量に取り込んだためとみられ、
自室内だけでなく、
ベランダや共用の廊下で感じるマンション住人の
洗剤や柔軟剤のにおいで気分が悪くなった。
東京都内の専門外来で「化学物質過敏症」との診断を受けると、
マンションを約1年で手放し、野洲市内に引っ越した。

空気のいい場所に行くと気分が良くなり、
洗濯の合成洗剤を粉石けんに変えたら体が楽になった。
ただ、自分の生活は変えられても、
人の生活に注文を付けることはできない。
「最近の洗剤はにおいがずっと持続し、とれない」
学校でいったん回収されて戻される子どものドリルや
カード類に移ったにおい、
交代で使用して持ち帰る給食エプロンの柔軟剤のにおい。
カードは表紙を替え、給食エプロンは個別に購入した。

「あなたが臭いとか気持ち悪いとは言えないので、
その人を避けたり、やむを得ず
過敏症のことを打ち明けても誤解されたりして、
人間関係が壊れてしまう」と悩む。

子どもの友だちを自宅に入れない理由も、
最近まで親に伝えることができなかった。

近年は症状が軽くなっていたが、
今年の夏に再び悪化した。
新型コロナウイルス感染防止のための
消毒、除菌グッズが出回っているためではないかと感じている。

「『いい香り』は私にとって刺激臭であり、毒ガスに近い。
自分がこんな風になってしまうなんて、夢にも思わなかった。
香りで気分が悪くなる人の存在を知ってほしい」と話す。

横浜では化学物質過敏症に苦しむ人を支援する
NPO法人が活動するなどしているが、
「香害」の一般への認知度は低い。

京都市中京区で飲食店を営む中塚智彦さん(44)は
16年、仕事中に店内で突然倒れ、入院した。
17年に化学物質過敏症との診断を受けた。
厨房で大量に使っていた塩素系漂白剤や、
従業員の髪や衣服からにおう人工香料が原因と考えている。

のどの痛みや涙に加え、疲れやすくなり、記憶力も低下した。
外食や旅行にも行けなくなった。

仕事や日常生活がままならないつらさを分かち合おうと、
今年9月に「化学物質過敏症を話し合う会」を
自店で開いたところ、
大阪や兵庫、滋賀などから約30人が集まった。

学生や主婦ら女性が多く、口々に悩みを吐露した。

中塚さんは「周囲にわがままを言っていると思われて、
苦しさを理解してもらえない。
当事者は家庭や職場で孤立している」と話す。

洗剤をやめて袋入りのマグネシウムで衣類を洗濯し、
風呂でもシャンプーや石けんを使わない。
仕事中や外出時は、急な化学物質のにおいで失神しないよう、
フィルター付きマスクを首から提げている。

「みな無意識に化学物質を吸い込んでいる。
今は自覚のない人でも、いつ発症するか分からない。
『いい香り』は本当に必要でしょうか」
と問いかける。

(以上)

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