人魂はこの世のあらゆる苦を経験しなければならない。

金持ちは貧乏人を前提としている。
勝者は敗者がいてこそ成り立つ。
一流は二流、三流を規定しているからこそ
そうとされる。

「存在に無駄は無し」

病苦を知らねば物理がすべてであると過信し、
死が先に無ければ生は躍動しない。

「盛衰の肉体は愉しい」

二元論を持ち込んだ人類は
神を忘れた悲しい思考者であり、
それが世界を図る術なのだと頑固に主張する盲人は
“差”に囚われた永遠に彷徨う浮浪者である。

「二元論は空論のペテン師」

我々の人生の目的は“解脱”であり、
それはこの世の一切を受け入れ、味わい、肯定することだ。
劇苦でさえも。

あらゆる苦を経験し、涙し、
感動の果てに待っているものは何だろうか?
解脱と言われるそれはどんな境地なのだろうか?

「人類の合一である意識の巨人(集合体)」

そこを優しく包括する統治者が神なのか?

私はまだ触れていない。

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