死者への感謝(鎮魂歌)を謳え。

愛する者が死ぬと
抜け殻のようにポツンとなる人がいる。
父母が逝った、配偶者が逝った、我が子が逝った
と嘆き悲しむ。
死者は在るというのに。
霊魂となって。

残念なことに
我々は肉眼で見えている人間のみを
存在しているとみなしている。
死ねば火葬されて塵となり
肉眼で見えなくなる。
だからもう存在していない。
存在していない人に会うことも語らうこともできない。
そう考えてしまうのは霊魂を信じていないからだ。

実は霊魂となった人は
あなたのそばでいつもあなたを見ている。
あなたがその人を想った瞬間に
そばに立って励ましている。

もしあなたが亡き人を想って
「あの人のおかげで今の私がある」
と感謝した瞬間
その霊魂は飛び上がって喜んでいる。
なぜなら自分の生きた人生が
誰にとっても無意味なものだったら
これほど苦しいものはないのだから。

私はあなたに励まし伝えよう。
「亡くなるは無くなるではない」ということを。
肉眼で見えなくなっただけであると。

世には霊が視える人がいる。
私ら凡人には見えないからといって
それをすぐさま否定してしまうのは、
電気を知らない中世の人と変わりない。

俺たちは文明を発展させたし、
霊性も向上させているのだ。
もっと人類を誇れ。

今はまだ視えなくてもいい。
亡くなった人は霊魂としてあり続け、
我々をいつも見守っていることを信じよ。

そう信じるならば
死者に恥じない生き方ができる。
死んでも思い残すことなく素直に旅立てる。
霊魂たちの故郷へと。

この世にサヨナラはない。
感謝の鎮魂歌を奏でることができるかどうかだ。

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