睡眠は数時間の死ではなく、あの世への短い旅行。

睡眠中は意識がないように思える。
何も知覚のない暗黒の中にいると思えてしまう。

ならば「なぜそこから目が覚めてこの現世に戻れるのか?」
(戻ろうとする意識はどこにあるのか?)
「毎夜、その暗黒界に行って帰ってくるという目的は何なのか?」
「そもそもなぜ睡眠が必要なのか?」

実は睡眠中に私たちの魂は肉体を飛び出して
あの世(幽界)に往っている。
(魂と肉体とが重なる時、夢を見るという現象が起きる)

「なぜ幽界に行かなければいけないのか?」

・現世(物質界)がすべてなのだという偏見を無くすため。
・現世(修行)での疲れを取るため。
・死んだ時の予行演習のため。

幽界とは、エネルギーに満ち溢れたところだ。
なぜなら魂が肉体から解放されている場所だから。
そこでは時間も空間も物質的制約もない。
私たちの魂は自由自在に何でもできる。
(僕らが持つ天国のイメージに近いかもしれない)

そこに数時間でも滞在することは
エネルギー補給になり、
リフレッシュした魂は
肉体へそのエネルギーを注入させることができる。
寝てスッキリするのはその理由です。

睡眠という体験をしなければ
途端に私たちは現世快楽主義に飲み込まれる。
1日24時間の内3分の1ほど、
暗黒だと思われている場所に意識を持っていくことは、
この世界は真なる世界ではないという
「言い聞かせ」なのです。

幽界(睡眠)から帰ってきた魂は
そこでの記憶をいったん忘却へと閉じ込める。
なぜなら現世で生きる意味は「修行」であり、
全力で魂を磨かなくてはならない使命があるからです。
死の先に「なんだ幽界があるんだね」
という前提を理解してしまったならば、
現世での感動は一瞬にして
味気ないつまらないものとなる。

肉体という制約を課された私たちは
物質界に拘束されている。
よって死んだ後に
それとは真逆の幽界に往くということは
何と驚天動地の出来事だろう。
毎夜魂を肉体から引き離すという睡眠の役割は、
幽界での本番体験の準備体操となっている。

睡眠は時間の無駄ではないし
役に立っているのだから軽蔑はしないで。
かといって惰眠はよくない。
修行があるゆえ。

追記:
幽界すらも本当の世界ではない。
その上が待っている。

コメント

error: Content is protected !!