年を取ることは恥ずかしいことではない。

45歳にして世界チャンピオンになったボクサー、
ジョージ・フォアマンの言葉です。
(映画『ロッキー・ザ・ファイナル』の元になった)

28歳に引退して、“宣教師”になるが、
青年更生施設建設の費用を捻出するために
38歳にして現役復帰を決意する。

1994年WBA、IBF世界ヘビー級チャンピオン、
マイケル・モーラーにKO勝ちする。
この時45歳と10カ月。世界最年長チャンピオンの誕生した瞬間だ。

「年を取ることは恥ずかしいことじゃない」

試合後そう語る彼のこの言葉の真意はとても深い。
老人は無用ではない、ということを意味するだけではなく、
人は誰でもいつでもどんなことでも
『夢を持ち、ひたむきに前進すれば、かなう』のだ。
それを証明したかったんだね。
もちろんお金も必要だった。
でも青年を更生させるには建物をいくら作っても無駄なこと。

『青年の心に夢を抱かせること』

これが“宣教師”として若者たちに伝えたかったメッセージだろう。

ボクサーとしての彼は28歳の引退で終止符を打った。
第2の人生は“宣教師”としてボクサーになる道を選んだだけ。
『夢という原動力』の大切さを伝えたくて。
チャンピオンになったことで、
宣教師としてのボクサー(仕事)も達成したことになる。
世界の若者に『メッセージ』を発信できたという満足感は、
彼のチャンピンベルトよりも輝かしい。

余談だが、
〈ジョージ・フォアマン・グリル〉というグリル器械が5500万台売れた。
彼が考案したのか知らないが、鉄板は波目状になっていて、
肉汁や野菜汁が流れ落ちて、たまる仕掛けになっている。
天井にも波目状の鉄板がついていて、焼く時間が短縮された。
パワフルなイメージもあって180億円のぼろ儲けをしたらしい。
(慈善事業に協力したい気持ちから、消費者が買ったとも考えられる)
(アメリカ人は実力主義(合理的思考)を基本にしているが、
慈善活動にも積極的に参加するらしい)
(ちなみにフォアマンは大のチーズバーガー好き)
(ハンバーグが焼けるこのグリルの販促にも熱がこもる)

深夜のテレビショッピングで(僕は見ていないが)
商品の性能解説に余念がない彼の姿を見ると、
現役時代のストイックで無口な彼を想像する日本人にはショッキングだと言う。
商品パッケージにも彼の「ニカッ」と笑う姿を写している。
それほどお金に困っていたのだろうか。
でも売れて良かったですよね。
(日本では発売されたのかな?)

ボクサー寿命をはるかに超えた45歳という年齢で、
世界チャンピオンになってしまう。
もしかすると神様が彼の内部の『想い』に共感し、
神の力を彼の老体に授けたのではないか。
そんなふうに思わないとこんな《奇跡》は理解できない。
神は年齢も肉体も超越した存在。
神を味方にすればどんなことでも…

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