この世にあって、あの世にはないものがある。

それは“達成感”です。
困難を乗り越えた時に味わえる得も言われぬ“悦び”。
あの世(幽界)にはそれがない。
なぜなら苦難が何もないから。
あの世(幽界)では苦しみがない。
それを人は『極楽』と呼ぶ。

ただこの世(現界)での未練や執着心がある人は、
あの世(霊界)には往けない。
この世(現界)とあの世(幽界)の間である『幽現界』に留まる。
地縛霊や浮遊霊と呼ばれる霊魂がそれだ。
この世をさすらって、時として我らを困惑させる。
(心霊写真や心霊スポット、お化け屋敷などとよくテレビで放映されているだろ?)

『幽界』とはこの世に似ている。
そこでは物理学の常識を超えて何でもできる。
欲しいものがあれば何でも手に入るし、
やりたいことは何でもできる。
リンゴが食べたければ食べられるが、ひどく空しい。
肉体がないから。
それから魂は幽界に慣れてくると『霊界』に往く準備をする。

「なぜ幽界という場があるのか?」

いきなり霊界に往くとパニックに陥る危険性があるため。
この世での修業を終えたばかりの魂にとっては、
霊界とはあまりにも常識はずれ(この世離れ)していて、
魂が混乱してしまい自我を亡失してしまいかねない。
それは避けなければならない。
(苦悩はあの世のものではないからね)

霊界に往くと『大霊界』(大いなる我らの神)を意識するようになる。
大霊界すなわち我ら魂たちの故郷。(江原流に言えば『大我』)
大昔、僕らすべての魂がそこにいた、いや一体となって融け込んでいた。
とても充足し満ち足りた真・善・美という宇宙が広がる場所。
その故郷への憧憬が、新たな“決意”を生む契機になる。

「もう一度生まれ変わって(この世に生れて)“達成感”を味わいたい!!」
「そして魂を『大霊界』に近づけたい!!」

今こうして僕らがこの世に生きている。
それはより多くの“達成感”を経験するチャンスでもある。
生きなければならない時間を生きましょうよ。
そしてあの『母なる故郷』へと戻りましょう。
あなたの魂はそれを望んでこの世に来たのだから。

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