「役に立ちたい!!」と思う心がすでに役に立っている。

アマゾンレビューが非常にいいという理由で
『道』という映画を見た。

旅芸人のザンパノに小銭で買われた
ヒロインのジェルソミーナは少し頭がトロい。
ですが悪知恵の働かない純粋で従順な女性です。
彼女は料理も芸もできない。
人のために役に立てない自分が情けなくて
綱渡りの男にどうしたらいいのか打ち明ける。
彼は「小石だって何かの役に立っているさ。
ザンパノは君のことを必要としているよ。
ただ口に出して言えない無骨な男さ」

と言って励ます。
彼女はザンパノの伴侶になることを決意する。

『カイジ』の電流鉄骨渡りの章において
「人そのものが希望だったんだ」
と主人公カイジは悟りますが、
苦役を伴にできる人がただそこにいるだけで
人は生きる希望が持てる。

ジェルソミーナの存在は
ザンパノには無くてはならない存在だった。
が彼女がいる時はそれが分からない。
失って初めてそれに気づく。
どれほど自分の人生を明るく楽しいものにしてくれたのかを。
ジェルソミーナは希望をもたらすザンパノの天使だった。
それを自分の意思で彼女を見捨てたという無知と引き換えに、
生涯孤独という懺悔を背負うことになる。

彼女は多くの役に立てた。
幸せになるための『気づき』を彼に教えたのだから。

「役に立ちたい!!」

その純粋な心が人を天使にするのです。

天使がたくさんいる世界になること。
そこは天国になる。

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