ポール・バーホーベン監督はこの作品に
「たとえ肉体は滅びても、魂は生き残れるか?」
というメッセージを込めているそうだ。
「マーフィーが奪われなかった唯一のものが魂なのだから」
目覚めたロボコップが
最初に妻子の夢を見ることに疑問を感じたウエラーが、
監督に質問したところ、返ってきた答えがこれ。
現在はTVドラマの演出も手掛けるウエラーは
大いに感銘を受けたという。
(DVD&ブルーレイでーた2014年3月号から)
ここで「魂とは記憶のことなのか?」という問いが当然出てくる。
魂とは記憶ではない。
『求美性』だ。
読んで字のごとく「美しさを絶えず求める性質」です。
その存在を補助する役割を負うのが記憶です。
・ポジティブな記憶
・ネガティブな記憶
どちらも魂を美へと驀進させるために
必要不可欠なものです。
『記憶とは美への経験値』
その経験値を積めば積むほど、
人は限りなく美に近づく。
分かるだろうか?
要するに「記憶よりも経験の方に価値がある」ということだ。
このことから導き出される答えは
記憶(メモリー)は魂のことではない。
誤解が多いようであるから
くれぐれも注意してほしい。