寺山修司の映画『ボクサー』を見て

足に障害を持つ主人公が、
リングで栄光をつかむまでのストーリーです。

同じく目に障害を抱えた(網膜はく離?)
しがないポスター貼りの飲んだくれトレーナーが、
ボクシングを通して主人公と
“チャンピオン”という夢を見る。
その夢がうらびれた現実に瞬時にせよ光を当て、
生きる希望を与えてくれる。

現実は冷たく痛い。
されど夢が現実を王国に変える。
(束の間であっても)
もちろん“国王”は自分である。

身体に障害を持つすべての方に
元気を出せと励ましてくれる映画です。
ぜひレンタルでも借りて見て下さい。
おそらく置いていないかもしれませんが。
(B級映画だから)

歴代の日本人世界チャンピオンがちらりと登場して、
監督寺山修司のボクシング好きが伺えます。
(アニメ『あしたのジョー』の作詞をしているそうな)

『あしたのジョー』が好きな人は1回だけでも見て下さい。
騙されたと思って。

【2009年1月に私がコメントしています】

『ボクサー』主演の清水健太郎氏、懲役10か月

ひき逃げをしたことで刑を受けたそうです。
過去にも薬物で刑務所に行っていたらしい。
ではあるが作品(芸術)と人物とは別。
作品が良ければ素直に認めてもいいと思うが
どうだろう?

コメント

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