Perfumeという実験:人間は機械と仲良くできるのか?

無機質なハイテクノロジーの未来社会の中で、
果たして人は己の存在感をして
機械を圧倒する尊厳を維持できるのか?

Perfumeとは、
今日本音楽界を席巻する
若い女性3人組テクノポップユニットである。
サウンドプロデューサーは
中田ヤスタカという若い方(1980年生まれ)だ。
ダンス振付師はMIKIKOという女性だ。
(詳細は各自で)

中田氏は人間の発する声も楽器だとみなし、
Perfumeの3人メンバーの声を
シーケンサーという音楽装置でいじる。
(ヴォーカル処理)
特に違和感なく聞こえてくるのは
若い世代だけではないらしい。

MIKIKO女史の考案するダンスは、
近未来的でまるでマネキンか操り人形のようだ。
それでいて間の抜けたような
カワイらしさを印象づけ僕らを魅了する。

3人は小学時代から広島アクターズスクールに通い、
勉学と音楽・ダンスの訓練を両立させた。
インディーズ時代は路上ライブや
多様な活動で大変苦労したらしく
(本人たちは毎日楽しかったと語っている)
メジャーになるまで下積みを重ねていくことになる。
(詳しくはWikiでも)

「それにしてもなぜPerfumeは、今の日本でこんなに老若男女を通じて支持されるのか?」

考えるところ彼女たち3人が、
『機械文明の中にあっても人間らしいカワイらしさを失わずに、
戸惑うことはあっても楽しみながら
機械の恩恵と共生しているからではないか』
と思う。
(Perfumeの今後が楽しみです)

日進月歩する高度な機械文明は、
我々に便利さと快適さをもたらしている。
それに対する“感謝の心”を忘れた時、
文明は滅び、人が多く死ぬだろう。

-近未来のビジョン。
-音楽界のサイエンス・フィクション。
-オンナの子たちが問いかけるレボリューション。

Perfumeは、
21世紀を生きる我々が受け入れなければならない未来の、
実験体なのかもしれない。

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